d4c2c396.jpg 餅は餅屋
 
 鉄旅は鉄ヲタに…

 そんな時代がようやく来たようですね…

 ということは、私の時代ですか(笑)

 以下、記事です


東北新幹線「はやぶさ」の登場、九州新幹線の全線開通など、2011年は鉄道界にとって新たな動きが目立った1年だった。それに触発されたのか、旅行会社に務める多くの鉄道ファン(=鉄ちゃん社員)たちが、鉄道が楽しくなるような旅行商品を多数生み出しているのだとか。それらは、もはや商品というよりは“作品”ともいうべきアツい想いが詰まったものとなっている。今年1月には、全国から集まった90作品のなかから、もっとも優れたツアーを選ぶ『鉄旅オブザイヤー』が開催された。

グランプリに選ばれたのは、「怪奇!!トロッコ列車 京都保津川2時間サスペンス」(JTB西日本)。京都嵯峨野の風景を楽しめるトロッコ列車を、あえて真っ暗闇のなかで走らせることで“怪奇”なムードを演出するという企画性の高いツアー。お寺の住職による怪談や舞踏団による妖怪パフォーマンスが催されるほか、通常では夜間営業していない嵯峨駅や亀岡駅を開放するなど、一般人でも鉄ちゃんでも楽しめる内容だ。

準グランプリは、九州を走る7つの人気列車を4日間でたっぷりと味わう「人気列車でめぐる! 九州一周」(近畿日本ツーリスト)が受賞。特筆すべきは、4日間という短い日程のなかで、バス移動を組み込むことにより無理ないスムーズな行程を実現していることだ。個人旅行ではなかなか真似できない、鉄ちゃん社員ならではのこまやかさが評価された。

審査員特別賞には、日本旅行から2つのツアーが選ばれた。1つは「ブライダルトレイン in ひたちなか海浜鉄道」。新郎新婦に最高の思い出を残すために2人の名前入り記念ヘッドマーク(車両の列車・系統番号を示すために車体先頭に取り付ける板)や記念硬券乗車票が用意された。もうひとつの「あけましておめde鈍行列車のお正月」は、年末年始を一人で過ごすお年寄りをターゲットに企画された。鈍行列車のゆったりとした旅のなかで新しい出会いを楽しむ旅が評価されたようだ。

これらのツアーは期間限定で、現在では参加できないプランも多い。しかし、現在もなお人気を集めて催行されているのが、東北応援賞を受賞した「鉄道旅情東北『絆』でつなぐ三陸路2日間」(クラブツーリズム)だ。“旅行業界にできる復興支援”を、東日本大震災から半年後の9月に先陣を切って形にしたツアー。“東北はここまで復興した”という現状を、観光を通して世に伝えたいと考えた企画者の想いが根強い人気の源になっているようだ。

いずれの旅も目的地はもちろん“移動手段”である列車の種類や行程に注目した企画。旅行会社に立ち寄れば、掘り出しツアーがみつかるかも。あなたも“鉄旅”の世界に踏み出してみてはいかがだろうか。