cc3fb592.jpg 米国の景気は、持ち直しつつある

 ただ、これは底からの浮上であって、本格的な回復を意味するものではない

 なので、失業率の改善も8%台前半から7%台後半までの間でしばらく揉みあうだろう

 米国は、今年は大統領選の年でもあり、米国の経済回復が焦点になるが、オバマ大統領としては是が非でも、経済回復の成果を出したいところだろう

 ただ、輸出による回復に力を入れているが、それも限界がいずれはくる

 中国の経済減速に象徴されるように、新興国の経済成長に陰りが見えはじているからだ

 EUの債務危機問題に絡んで、欧州経済が大混乱に陥っていることも影響しているし、中国国内の不動産価格の下落や中東情勢の混乱による原油価格の上昇とそれに伴い、コモディテー市場の相場上昇などもあり、経済回復が本格化する可能性は低いだろう

 当面の間は、米国はゆるやかな回復を遂げ、秋口以降から再び回復基調が鈍化すると考えている