磐田西高校の評判が地に落ちました。

 万引き公表は思わぬ波紋を読んでいるようですが、川勝平太知事は当然のことと受け止めているようです。

 異例のことだから、きちんと反省してほしいですね…

 以下、記事です


 静岡県が生徒による万引きがあった高校の名前を公表し、波紋が広がっている。

 静岡県西部の高校の生徒が起こした集団万引き。

 12月6日、この高校名が公表されたことが物議を醸している。

 静岡県の川勝平太知事は、13日の定例会見で、今回の公表について、「当然のことだと思います。事実は隠すことができません」と述べた。

 公表したのは県の財務や事業について監査を行う、県の監査委員。

 「公表は当然だ」とする川勝知事に対し、静岡県弁護士会「子どもの権利委員会」は「無関係の生徒も周囲からの偏見にさらされる」と、学校名公表は人権侵害のおそれがあるとしている。

 高校生は、「悪いことだから、学校名を出すのは別にいいんじゃないですか」、「今後の入学生も、一緒に汚名を背負うことになるのはどうなのかと」などと語った。

 問題の万引き行為があったのは2009年度だという。

 生徒の1割にあたる72人が、校内の売店や近くのコンビニなどで万引きし、中には、1人で3万円分以上を盗んだ生徒もいたという。

 校名公表の理由について、監査委員は「内容があまりにも深刻、強く再発防止を求める必要がある」と説明した。

 学校側によると、校名公表を受け、学校には、「盗っ人養成学校」、「どんな指導をしているのか」などの苦情が寄せられているという。

 学校側は、今回の件について、「この話は2年前のことであって、学校は対策を検討し、生徒たちを指導してきた。万引きをした生徒は、ほとんど卒業している」などと、発覚から2年たっての公表に疑問を呈している。

 高校生は、「(関わっているのが)70人だから出していいと思う」、「しょうがないよね、そういう学校のイメージがつくのは」、「やっていない人の方が多いと思うので、(学校名を)出したらかわいそう」、「(友達が万引きしていたら?)やっちゃ駄目と言うと思うんですけど、不良の人とか怖いですよね」などと語った。

 そうした中、川勝知事は13日の定例会見で、「今回のは極めて悪質です。だから、やむを得なかったと思います。自分に関係ない人が、たまたま、そこに属しているから責められるということは、気の毒千万ですが、かといって、これにふたをすることができるほど、小さな事件じゃない」と、監査委員の判断を支持した。

 一方、静岡県弁護士会「子どもの権利委員会」は「無関係の生徒への人権侵害につながるおそれがある」などとして、今後、同様の問題が起きた場合、校名公表を控えるよう監査委員に申し入れるとともに、公表を決めた経緯について独自に調査するとしている。