8129a4e3.jpg 村山談話をだした、村山元総理は大分出身。

 私も、大分の大学に通っていましたが、在学中は大学主催もしくはゼミなどで村山談話について考える機会はなかった。

 大学側の配慮なのか、反中の小泉政権下であったことなども影響していたのかもしれない。

 しかし、近年は母校も変わりつつあるようで、村山談話について考えるようになり、村山元総理を招いて意見交換が行われたようだ。

 村山談話は、戦後50周年にあたって発表された内容だ。

 村山元総理が読んだ文章事態は、過去の過ちを認め、今後に活かすという内容なのだろうが、考え方によってはものすごく余計なことをしたと捉えることも可能だ。

 また、他方から見れば、あの談話は正統だと思う人もいるとおもう。

 私は、村山談話に関しては否定的な考え方を持っている。

 村山談話と前後して、発表された河野談話とあわせて、従軍慰安婦は強制連行であったなど事実とは異なる内容を認める結果につながり、今日にも続く遺恨を生んだという経緯がある。

 近年では、従軍慰安婦とされる人物達の高齢化や李政権の政策によって、従軍慰安婦問題などは影を潜めた。

 しかし、またいつか蒸し返す可能性もあるし、過去への反省と補償は、遺産として受け継ぐことも可能であるという認識を中韓両国はもつ可能性もある。

 16年前に出された談話が今なお、尾を引く形となっており、日本の国益に影響する内容が亡霊の如くに日本の将来にのしかかるのかと思う非常に悔しい思いだ。

 村山元総理は、社会党。

 あの当時は、政界がいまのように乱れており、混乱していた時期である。

 菅政権は、脱原発が焦点となっているので、村山談話のようなものがでないことに期待しているが、民主党政権も信じられないので、ひやひやしながら、終戦の日が来るのを待っている。

 以下、母校の掲載記事です


2010年1月20日(水)、元内閣総理大臣で現在APU孔子学院顧問の村山 富市氏を迎え、学生とのディスカッションをAPUキャンパスで実施しました。教室から溢れんばかりの学生が参加し、日本の戦争責任や歴史認識、また今後の日本と世界の関係など、いわゆる村山談話をもとに白熱した意見交換となりました。

 ディスカッションの冒頭、村山顧問は当時の時代背景を“日韓、日中、双方で条約を取り交わし、国内では国家間の保障には区切りをつけているとの認識だったが、従軍慰安婦問題や強制労働問題など個人を対象とした保障については解決していなかった”とし「日本の戦争についての見解を明確にし、これからの日本の進むべき方向をしっかりと明示する必要があると考えた」と“村山談話”に至った経緯について説明しました。また日中韓の歴史認識の違いについて「歴史認識についての一致は難しいが、何が違うのか、なぜ違うのかを相互に理解するが必要だ」と述べました。

 学生の質問に答える形式のディスカッションでは、“首相の靖国神社公式参拝”、“日中関係”、“政治家による歴史評価の必要性”など、学生は積極的に挙手し質問しました。村山顧問は“日中関係”について「日本と中国は、歴史的にも古くから交流を持ち、現在も経済、人の往来など活発で、日本の発展のためにも日中関係は無視できない」と話しました。また「政治家は歴史の解釈に責任を負うべきであり、解釈を誤れば政策も誤ることになる」と政治家の歴史解釈について自身の見解を述べました。

 最後に村山顧問は「自国の繁栄には隣国の繁栄が必要です。広い視野で物事を考える姿勢で、アジア全体が相互に助け合っていくという目標に向かってがんばって下さい」とAPU学生にエールを贈り、満場の拍手に送られ、教室をあとにしました。

 今回のディスカッションはAPU孔子学院学生活動委員会に所属する辻 竹哉さん(APS2、日本)と大西 健司さん(APS2、日本)を中心とした9名の学生が企画・運営を行いました。このイベントに向けてメンバーは、夏休み前から何度も勉強会を実施し、時代背景や当時の国内・世界情勢など、多面的に“村山談話”について話し合いを重ねてきました。

 代表の辻さんは「私たちが子どもの頃の出来事である“村山談話”について、メンバー間での共通認識へ向けて何度も勉強会を持ちました。賛否両論飛び交い、その中で当事者である村山元首相本人から直接話を聞くこと、その機会を学生に提供することが重要であると意見を一致し、このイベントを開催しました。開催にあたって快く事前の打ち合わせにお越し下さった村山顧問と、イベントに関心を持ち参加してくれた学生に感謝します」とイベントを振り返って話しました。

 村山談話とは
1995年に当時の村山首相が戦後50年の節目に、日本の過去の戦争・植民地支配等の歴史認識問題について発表した談話。正式には、村山内閣総理大臣談話「戦後50周年の終戦記念日にあたって」という。
“村山談話”全文(外務省HPより:日英中韓訳)