今日は、城の話です。

城には、天守閣というものがある。

天守閣は城の象徴であり、大きな物見櫓(管制塔)であるので、大きな城であれば大きな天守閣が必要とされる。

国内には、至る所に天守閣のある城がある。

私の住んでいる静岡県にも、掛川城があるし、近隣で代表的なものでは名古屋や犬山、岡崎、岐阜に天守閣のある城がある。(いずれも、百名城)

マイナーな城だが、天守閣もどきもしくはそれに準じたものがある城も多い。

大抵の城は、コンクリート作りである。

防火や耐震の関係でコンクリート作りなのだが、元来は木造なので、コンクリートの城には賛否両論がある。

コンクリートだと味気ないと思うのは当然だが、コンクリートだと館内を展示スペースとして利用できることが多い。

すなわち、重量物や重要文化財などをおいても管理がしやすい。

大規模な天守閣でみれば、名古屋城や大阪城などは館内を博物館として利用しているが、姫路城は木造のため館内の展示品の数が少ない。

メンテナンス費用の面でも、大規模になればなるほど、コンクリートの方が安上がりだと思う。

また、エレベーターも設置できるので、展望台として高層に建てる場合は、コンクリートにせざるをえない。

木造は、人が多く登るので、重量などを考慮すると、重量物などは置けないし、階段が急なものが多い。

博物館として利用という観点ではコンクリートは有効だと思う。

また、いくつもの城を見ていると木造も同じように見えてくるので、木造で天守閣をあちらこちらに再建しなくてもよいのでは?と思ってしまう。

コンクリート作りの年代によって、共通項が多く、愛知の岡崎、岐阜、北海道の松前などは内部の類似箇所が多かった。

内部は味気ないが、外からみたらコンクリートも木造も変わらない。

江戸時代から今日まで残っている天守が12あり、それを現存12天守という。

たいして、近年の城ブームの影響でできた木造天守の総称はない。

※掛川・白河・大洲など

コンクリートもコンクリート作りに対する総称はない。

そこに城があって、防災拠点や、観光名所となるのがいまの城の役割だから、目的がはたせれば良いと思う。