神戸⇔大阪⇔京都。

この区間は、JRと私鉄2社が走っているが、大正時代より競い合ってきた。

新快速誕生もこの区間での競争が原因となって誕生した。

料金面でも、割引切符の販売を発売し、値下げ競争が行われてきた。

神戸⇔大阪間は、JRと阪神、阪急。
京都⇔大阪間は、JRと阪急、京阪。

関東では、JRと私鉄がここまで競争することはないので、利用者としては羨ましい限りだ。

以下、Web記事。


阪神間のJRの駅前に、近距離のきっぷを割安で買える自動販売機が続々と登場している。12枚で1組の「昼間特割きっぷ」に目を付けたチケット業者がマージンをとってバラ売りするようになった。中には、わずか4台で年間約2億円を売り上げる業者も。「できれば正規料金で……」とこぼすJR西日本だが、法的な問題はなく、駅前の「商売繁盛」になすすべがない。

 兵庫県西宮市のJR甲子園口駅改札から20メートルほどのロータリー沿い。平日午後、「格安JR券」と大きく書かれた自販機の前に並んでいる人たちがいた。

 西宮市の女性(55)が30並ぶボタンのうち「甲子園口⇔三ノ宮・元町 190円」を押した。駅の窓口で買うと1枚290円。100円安い。12枚1組の昼特きっぷなら1枚あたり約158円。それよりは高いが、親族の家から勤務先に行くのは月に2、3度。そんな時にこの自販機は魅力だ。女性は「駅員さんの目前で後ろめたい気はしますが……」と改札口に目をやった。

 自販機でバラ売りしている昼特きっぷは、平日の日中と土日・祝日に使える回数券。3カ月の有効期間内に使い切らなければ、残った分だけ割安感がなくなる。自販機を設ける古物商「HKコーポレーション」(同県芦屋市)の小坂博美社長(59)はここに目をつけ、JRから買った昼特きっぷに約9%のマージン分を上乗せし、5年前からバラ売りを始めた。

 甲子園口以外でも立花(同県尼崎市)、芦屋(同県芦屋市)、住吉(神戸市東灘区)に各1台を置き、午前6時~午後9時半に売る。4台の2009年度の売り上げは約1億9800万円に上り、約1800万円のもうけがあるという。1台約800枚のきっぷを収容する自販機が品切れとならないよう、小坂社長と社員の2人で朝夕の2回、補充して回る。

「ジャパンギフトサービス」(高松市)が置く摂津本山駅(神戸市東灘区)と北新地駅(大阪市北区)の自販機も売れ行き好調。同社の上西頌二(しょうじ)常務(67)は「自販機に詳しい飲料業者と情報交換しながら設置を増やしたい」。自販機を開発・販売する「エヌ・ケー・ジャパン」(名古屋市)の中山隆弘代表取締役(36)によると、きっぷの自販機は8年前に製造を始め、関西方面に約120台出荷。今は全国から注文が相次いでいるという。

 兵庫県警によると、こうした販売方法には法的問題はない。他人を介して入手した金券の販売は古物営業法に基づく営業許可があればできる。また、販売数が限られるチケットなどを公共の場所で販売すれば、県迷惑防止条例で禁ずるダフ屋行為に抵触するおそれがあるが、自ら買ったものを公共用地以外でバラ売りすることに規制はない。今ある自販機も私有地を借りて設置されている。

 JR西日本広報部は「駅の窓口で正規料金のきっぷを買っているお客さんと不公平感があるため、あくまでもJRの窓口で所定の金額で購入することをお願いしたい」としている。(