「鉄道員」、「蒼穹のスバル」、「メトロに乗って」などの小説を書いた直木賞作家の浅田次郎。

私は、この浅田次郎が実は嫌いだ…
なぜ嫌いかって?









それは、浅田次郎が深い時代背景を考慮せず、小説を書いているからだ。
蒼穹のスバルでも、メトロに乗ってでも、総て時代背景を一般的な知識レベルで書いており、読んでいてあまりためになる本ではないと思う。

これまで、司馬遼太郎の小説を長年読んでいた私にとっては、浅田次郎の小説は、ぜんぜんためにならない。
もっとも、浅田次郎自体が、歴史小説家ではないからしょうがないのかもしれないが、せめてもう少し深い推考と史実に基づいた小説を書いて欲しいと思う。

司馬遼太郎の代表作を読み、次なる作家探しをしているが、なかなか良い作家とはめぐりあわない。
3ヶ月近く、浅田次郎を読んでいたがやはり、司馬遼太郎の代わりになるものではなかった…