先週の木曜日に、配属の相談をするために、人事の人とあった。
今回は、納得いくまで相手から聞き出すために、自作の辞表用紙を持参して、面談を行った。
なぜ、私が情報関係の仕事をしているかということを聞き、配属に至った経緯を聞いた。
そしたら、意外な回答が返ってきた。
私は専務の経営アドバイザーとして雇ったそうだ。
今の専務は次期社長と言われており、代表権も持っている。
なので、会社では当然発言力がある。
だが、専務の側近で経営相談ができるメンバーはいるが、もっと人数を増やし(要は、子飼作り)て、社内統制を行うのが目的らしい。
その条件として、上司に対してもはっきり自分の意見が言えて、経営の知識がある人間が必要だった。
そこで、私が採用されたそうだ…
私の部署は、情報処理関係もしているが、経営企画的な仕事もしており、専務からの依頼で経営分析も行っている。

それを聴いた瞬間、私は今後の自分の人生をどう切り開くかでまた新たな壁にぶつかったと感じざるを得なかった。
私は、今の部署には左遷的な扱いで配属になった気分だったが、真相は私が思っているほど深刻ではなく、むしろ好転しているのかもしれない。
だが、人事はあくまでも八方美人なのですべてを信用するわけにも行かないが、今の部署に至った配属はこのような経緯があったかららしい。

専務は、私のことをよく知っていて、専務の面談表にも私を高く評価しているらしい。
私は、この会社に入った理由のひとつとして、文系が少ないので経営面で力量が発揮できる環境に恵まれていると思った。
予想は的中した。
だが、その経営面に携わるのが早すぎる。
営業もしたことがなく、半導体も真空管もよく理解していない私が将来的に経営企画的な仕事ができるのか?
むしろ、提案をするたびにどこかの部署から反発を受けて、結果的にはそこそこの地位に治まりそうな気がする。
いずれも、勝手な創造だが今の私にはこの会社で誰と親しくしていくべきなのか?それが、まったくわからない。

五里霧中

この言葉が、私には一番当てはまる。
霧の中を後どれだけさまよえばいいのだろうか。
私の思案に終わりはない。