私が所属している会社の労働組合には、「私情」という表現が許されない。
私情と聞くと、みなさんはどう思い浮かべるだろうか。
個人の事情。
個人の思うところ。
色々な解釈ができる。
私の場合、私情という表現を使う時は、主として他人に知られたくない用事があるときに使うことにしている。
6月11日に組合の集会がある。
そこで、出欠の有無を取られるわけだが、私はこの日は都合が悪く、欠席に○をした。
そして、理由の欄に「私情の為欠席いたします」と書いた。
だが、この私情という表現が私の勤める会社の労働組合にとっては気に入らない表現だったらしく、後日組合に執行部より召集状が来た為に、研究所の組合執行部員と話すことになった。
そこで、わたしは私情という表現について弁明したが組合ではこういった表現については認めておらずより深い事情を記載しなくてはいけないそうだ。
だが、私は他人に知られたくない事情だったために、詳細を話したくないと言うと相手は恫喝した。
私は恫喝に慣れているので、特に怖くは無かったが個人の関与されたくない領域に問答無用で関与しようとする姿勢が組合にあるのではないかと思ってしまった。
私の勤めている会社の組合は、会社の業績が好調にもかかわらず4年間の給料ベースアップがなされず、賞与も他社と比較するといまいちである。
組合としては、御用組合ではないかと思ってしまうほどの成績しか残せていない。
なのに、本来保護されるべき存在である組合員に対しては個人のプラバシーに関与してくるという本来の目的が難であるのか理解できない会社であることにいささか不快であり、組合とは時代遅れの組織ではないかと思った出来事だった。