4月19日、埼玉県越谷市のある小学校で新任の先生が図工室で自殺をした。
この新任の先生は、私と同じ4月1日に社会人になった。
私と同じ22歳だった。
自殺した新任の先生は、社会に馴染めず自殺したと推測される。
人間の最後の選択権である死を選んだ。
彼は何を思って死んだのか…
この時期に悩む新社会人は、今までエリート集団の中にいて自分の行動が間違っていなかったと過信し、社会に出ても何でもできるだろうと思い、社会にでて現実を知ると自分の描いていた社会と現実とのギャップにぶつかり悩んでしまう。
悩んだ状態から抜け出せない人は、うつ状態になるそうだ。
このうつ状態から抜けられない大半の人は、会社を辞めるという選択権を選ぶ。
そして、少数の人が身体を誤り自殺する。
私も社会人になって社会の現実がわかり色々と悩んでいる。
だが、自殺する前に会社を辞めると思う。
会社を辞めて自分を見つめなおすと思う。

ここまで私が深く書いていると、察する人はわかると思うが、この自殺をした人は私と幼なじみだった。
彼とは、小学校の高学年の時に仲が良かった。
一緒に彼の家でゲームをよくした記憶がある。
中学生になると成績優秀者の彼と落ちこぼれの私は違う仲間ができたので交流が少なくなっていた。
成人式の時も大分の式典に行ったので彼とは会っていない。
彼を最後に見たのは、大学3年生の時に自動車学校の送迎バスを待っている彼を遠くから見かけたのが最後だった。
その彼が先生になったなんて知らなかったし、先生になるという夢を持っていたとも知らなかったし、その夢を実現したのも知らなかった。
彼の死は新社会人の私に対して考えさせるものがあった。