共和党は、このままいくと2年後の大統領選で負ける可能性が大きい。民主党との連携もできず、イラク増派も目立った効果が見込めず、イラクに対して膨大な軍事予算を費やし、さらにイランや北朝鮮、シリアへの圧力を継続する以上、アメリカとこれまで良き同盟国であった国々も同盟国内での世論から支持が得られず、アメリカへの協調をやめ、独自路線や地域協調路線を歩む国が増え、やがてアメリカは国際社会の中で孤立を深める可能性が大きい。
そうなれば、アメリカ国民は単独で自国が世界覇権を維持できず、自国の繁栄を危ぶみリベラルで国際協調を柱とする民主党から大統領を選ぼうとすることは誰にでも予想ができる。
民主党から大統領がでれば、イラクという国家そのものを3分割(シーア派、スンニ派、クルド人)して、イラクという国そのものを消滅させて、解決を図る方法あるが、ここまで急進的なことはしないにしても、シーア派とスンニ派の宗派間の争いをもう少しうまく調停できるだろうし、隣国のシリアやイランとも提携して中東情勢の安定化に寄与できる可能性はある。ただ、イラクの現状はベトナム戦争などとは異なって、イラクという国家そのものとは仲がいいが、その背後にいる複数の武装集団や政治集団、それらを支援する近隣諸国との関係が悪い。よって、民主党が政権を担ってもイラクから米軍を撤退させるために和平合意を行うと言っても、ベトナム戦争のように北ベトナムと支援国家とだけ交渉をすれば済む問題ではないようだ。また、ベトナム人はアメリカの影響力排除と民族自決権の行使が戦争の目的であったが、イラクでは、アメリカの影響力排除以外に宗教・宗派間対立や民族対立、利権を巡る争いなどが複雑に絡み合っている。
さらに、アメリカの政治・経済体制は軍産複合体であるという言葉あるように、軍需産業が国家政策に対して多大なる影響を及ぶ国家であり、民主党から大統領が出ても中東にて引き続き現在よりは小規模でアメリカの財政を圧迫しない程度の戦争ないし紛争を継続する可能性はある。または、軍産複合体が共和党を全面的にバックアップして、共和党とネオコンが政権を握り続け、中東でのベトナム戦争を継続する可能性もあるが、今後の2年間でアメリカ経済が好調ではないにしろ、非軍事分野が継続的な成長を続けていけば、非軍事分野での影響力もあわさって民主党が勝つだろう。
しかし、現状を考慮しつつ2年後を考えると民主・共和のどちらが勝っても、アメリカは国際社会の中で孤立を深めていくのは避けられないようだ。例えば、ドイツは今やヨーロッパの盟主であるかのようにメルケル首相がEU議長国を勤めているが、2001年の同時テロまではドイツもヨーロッパの中でもイギリスと同様に対米協調国家であった。しかし、イラク戦争以降のドイツ外交を見ていると、アメリカとの連携をやめEUの拡大策に取り込み、やがてはトルコのEU加盟交渉ではドイツの発言力が際立って注目されていた。今後、ドイツはEUを前面に出して、加盟国内を交合する連邦国家EUとしての機能・権限強化を打ち出し、ロシアと協調しつつもバルカン半島、コーカサス・カフカス地方や資源問題で対立すると予想される。しかし、ドイツの思惑通りに事は運ばず伸張するドイツに対してフランス(次期大統領)は懐疑的な目で見るようになり、かつてのドイツ(シュレーダー首相)とフランス(シラク大統領)のような仲睦ましい友好関係は薄れ、EU内で足並みが乱れ、5年後以降はEU内での東方拡大に対する見直しと先進国家と発展途上国家の経済格差の是正や就労ビザ問題をめぐって、EUは長く紛糾する日々が続くだろう。
ロシアは、ガスプロム国営化後は急速にエネルギー外交を推し進め、対話と圧力の名の下にベラルーシやウクライナなどを再度勢力圏に納めつつあるが、今後はますます中東・南アジア・アフリカに進出してくる可能性がある。資源確保の狙いと、自国の製品販路拡大が目的だと予想される。プーチン大統領は、次期大統領選には出馬しないが、その後も院政を続けロシア政治に影響力を持ち続けると考えられる。今後、ロシアは資源を元手に製造業の復活を目指すだろうが、ロシアがWTOに加盟する日は来るのだろうか?おそらく、ロシアは現状の資源大国ロシアのままでいると思う。ただし、武器輸出は以前よりも加速するが、中国が独自開発を続け武器輸出を拡大させ、武器輸出を巡って対立し、また資源確保や勢力圏を巡って中東や南アジア(とりわけインド・パキスタン)でも利権の奪い合いが生じ、対外勢力の拡大を目指す中国とロシアは現在の中露協調関係からさまざま利権を巡って対立の時代へと突入する可能性が大きい。そうなると、日本やアメリカは中国と提携し、東アジアにおける覇権を維持することができる。ロシアはドイツと提携し、ハートランドの覇権確立を目指すことになるだろう。
ただし、これはあくまでもプーチン政権と似た性格を持つ政権がロシアに存在し、かつエネルギー価格が現在のように高いこと、そして中国経済が好調で共産党体制でいることが条件である。
現在は、アメリカを包囲する左翼政権の包囲網がある。これは、後日アメリカとの関係も含めて書く予定。今日はこれにて、毒舌会は終了です!!
そうなれば、アメリカ国民は単独で自国が世界覇権を維持できず、自国の繁栄を危ぶみリベラルで国際協調を柱とする民主党から大統領を選ぼうとすることは誰にでも予想ができる。
民主党から大統領がでれば、イラクという国家そのものを3分割(シーア派、スンニ派、クルド人)して、イラクという国そのものを消滅させて、解決を図る方法あるが、ここまで急進的なことはしないにしても、シーア派とスンニ派の宗派間の争いをもう少しうまく調停できるだろうし、隣国のシリアやイランとも提携して中東情勢の安定化に寄与できる可能性はある。ただ、イラクの現状はベトナム戦争などとは異なって、イラクという国家そのものとは仲がいいが、その背後にいる複数の武装集団や政治集団、それらを支援する近隣諸国との関係が悪い。よって、民主党が政権を担ってもイラクから米軍を撤退させるために和平合意を行うと言っても、ベトナム戦争のように北ベトナムと支援国家とだけ交渉をすれば済む問題ではないようだ。また、ベトナム人はアメリカの影響力排除と民族自決権の行使が戦争の目的であったが、イラクでは、アメリカの影響力排除以外に宗教・宗派間対立や民族対立、利権を巡る争いなどが複雑に絡み合っている。
さらに、アメリカの政治・経済体制は軍産複合体であるという言葉あるように、軍需産業が国家政策に対して多大なる影響を及ぶ国家であり、民主党から大統領が出ても中東にて引き続き現在よりは小規模でアメリカの財政を圧迫しない程度の戦争ないし紛争を継続する可能性はある。または、軍産複合体が共和党を全面的にバックアップして、共和党とネオコンが政権を握り続け、中東でのベトナム戦争を継続する可能性もあるが、今後の2年間でアメリカ経済が好調ではないにしろ、非軍事分野が継続的な成長を続けていけば、非軍事分野での影響力もあわさって民主党が勝つだろう。
しかし、現状を考慮しつつ2年後を考えると民主・共和のどちらが勝っても、アメリカは国際社会の中で孤立を深めていくのは避けられないようだ。例えば、ドイツは今やヨーロッパの盟主であるかのようにメルケル首相がEU議長国を勤めているが、2001年の同時テロまではドイツもヨーロッパの中でもイギリスと同様に対米協調国家であった。しかし、イラク戦争以降のドイツ外交を見ていると、アメリカとの連携をやめEUの拡大策に取り込み、やがてはトルコのEU加盟交渉ではドイツの発言力が際立って注目されていた。今後、ドイツはEUを前面に出して、加盟国内を交合する連邦国家EUとしての機能・権限強化を打ち出し、ロシアと協調しつつもバルカン半島、コーカサス・カフカス地方や資源問題で対立すると予想される。しかし、ドイツの思惑通りに事は運ばず伸張するドイツに対してフランス(次期大統領)は懐疑的な目で見るようになり、かつてのドイツ(シュレーダー首相)とフランス(シラク大統領)のような仲睦ましい友好関係は薄れ、EU内で足並みが乱れ、5年後以降はEU内での東方拡大に対する見直しと先進国家と発展途上国家の経済格差の是正や就労ビザ問題をめぐって、EUは長く紛糾する日々が続くだろう。
ロシアは、ガスプロム国営化後は急速にエネルギー外交を推し進め、対話と圧力の名の下にベラルーシやウクライナなどを再度勢力圏に納めつつあるが、今後はますます中東・南アジア・アフリカに進出してくる可能性がある。資源確保の狙いと、自国の製品販路拡大が目的だと予想される。プーチン大統領は、次期大統領選には出馬しないが、その後も院政を続けロシア政治に影響力を持ち続けると考えられる。今後、ロシアは資源を元手に製造業の復活を目指すだろうが、ロシアがWTOに加盟する日は来るのだろうか?おそらく、ロシアは現状の資源大国ロシアのままでいると思う。ただし、武器輸出は以前よりも加速するが、中国が独自開発を続け武器輸出を拡大させ、武器輸出を巡って対立し、また資源確保や勢力圏を巡って中東や南アジア(とりわけインド・パキスタン)でも利権の奪い合いが生じ、対外勢力の拡大を目指す中国とロシアは現在の中露協調関係からさまざま利権を巡って対立の時代へと突入する可能性が大きい。そうなると、日本やアメリカは中国と提携し、東アジアにおける覇権を維持することができる。ロシアはドイツと提携し、ハートランドの覇権確立を目指すことになるだろう。
ただし、これはあくまでもプーチン政権と似た性格を持つ政権がロシアに存在し、かつエネルギー価格が現在のように高いこと、そして中国経済が好調で共産党体制でいることが条件である。
現在は、アメリカを包囲する左翼政権の包囲網がある。これは、後日アメリカとの関係も含めて書く予定。今日はこれにて、毒舌会は終了です!!